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2025年10月21日

法人

スマホ閲覧用_職場のビジョンについて語りあおう!



本コンテンツは2023年3月発行の広報「法人 父の樹」をスマートフォン用にテキストのみで編集したものです。

掲載内容は2023年3月時点のものです。


100文字で要約

創設者である親たちの熱い想いを胸に、世代を超えた職員たちが今、職場の未来を語り合う!コロナ禍を経て転換期を迎える中、「利用者への深い想い」と「頼れる仲間の存在」を強みとしつつ、人手不足や人材育成といった課題にどう立ち向かうのか?「職場のビジョン」を共有し、支援者と利用者が共に幸せになる未来を築くための、本音の議論の全貌が明らかに。



~世代間融合による座談会~


近年「ビジョンとともに働く」といった企業が少なからず出現し、それらは長期低迷下の日本経済の中にあって、小粒ながらピリッと輝く企業が多いと聞きます。

私たちの法人は創設35年を経過し、この間、利用者・保護者や母校の方々などの輿望を担い、よく応えてきたと思います。しかし、創設時に20歳であった青年も今や55歳になり、内外の経済社会環境は大きな変化の只中にあります。

今後の事業所・法人にとって「変化への対応」が不可欠であり、そのためには足元の職場が「働きがいのある誇りの持てる」ものであることが必要です。そうした職場とするため、今回は職場のビジョンについて大いに語ってもらいました。


 

 

 

嶋田 元輝 (あけぼの園 生活介護:入職3年目)

鬼澤 麻莉 (父の樹園 就労継続支援B型:入職8年目)

渡邉 淳 (ガーデンセブン 施設入所支援:入職14年目)

荒巻 敬輔 (おおぞら園 就労継続支援B型:入職5年目)

岡本 美紀 (Gホーム父の樹 共同生活援助:入職7年目)

宇田川 恵美 (法人理事 あけぼの園 就労継続支援B型 部長:入職15年目)

星野 茂夫 (法人本部事務局:入職20年目)

 

司 会 

鈴木 貴彦 (父の樹園 管理者:入職24年目)

 


鈴木 本日、司会を担当する父の樹園の鈴木です。今年は、コロナに対する法制度の取り扱いが転換期を迎えようとしています。私たちの職場でも変化に対応した運営と事業継続が必要になると思います。今回は「私たちの職場のビジョン!」をテーマに、皆さんと大いに語り合いたいと思います。サッカー日本代表の森安監督に倣って職員層の幅広い世代間融合を図り、一丸となって職場や法人の未来を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。先ずは、一人ずつ自己紹介と職場の近況についてお話しください。


荒巻 おおぞら園の荒巻 敬輔(あらまき けいすけ)です。最近の悩みですが中々体重が増えません(笑)、誰か良い方法があれば教えてください。職場の近況としては、B型事業で製造している焼き菓子が、お陰様で製造が間に合わないほど注文をいただいており、嬉しい悲鳴を上げています。何とか納期に間に合わせようと利用者さんと一緒に忙しい毎日を送っています。


岡本 グループホーム父の樹の岡本 美紀(おかもと みき)です。荒巻さんの発言は全ての女性を敵に回しましたね(笑)、でも羨ましい悩みです。今回は「職場のビジョン!」がテーマですので、「私自身の将来像」を含め、職場の理想を皆さんと一緒に語り合えるのを楽しみにしてきました。現在、担当はグループホームの運営スタッフ(サビ管)として働いています。利用者の皆さんの生活基盤であるグループホームでは、出来る限り自宅と変わらない生活ができるように心掛けています。


嶋田 あけぼの園の嶋田 元輝(しまだ げんき)です。私は、当法人に入職して3年目ですが、これまで他事業所の皆さんと話す機会が殆どありませんでしたので、今日はとても緊張しています。ちなみに皆さんから年齢不詳!? とよく言われますが、現在36歳です。


渡邉 ガーデンセブンの渡邉 淳(わたなべ じゅん)です。ガーデンセブンでは、昨年11月にコロナのクラスター感染が起きました。私自身も感染してしまい、後遺症で嗅覚と味覚が戻るまで時間が掛かりました。最近はコロナも落ち着いて日差しの暖かい日などは、利用者さんと施設の近隣を散歩できてホッとしています。


鬼澤 父の樹園の鬼澤 麻莉(おにざわ まり)です。私が担当する食品加工科では、ようやくコロナの影響が落ち着いて、パンや焼き菓子の販売先が戻ってきました。これからは、反転攻勢に出て利用者さんと一緒にパンをバリバリ作って販売したいと思います。


星野 法人本部事務局を担当している星野 茂夫(ほしの しげお)です。私は長いこと特別支援学校の教員やSE(システムエンジニア)の仕事をしてきましたが、千葉大学附属養護学校(旧称)の教員時代に当法人設立に向けた障害児者の親の会に協力したことがきっかけで現在に至ります。当時の保護者の皆さんの思いを皆さんと一緒に共有して、職場や法人の将来像をみんなで語り合いましょう!


宇田川 宇田川 恵美(うだがわ めぐみ)です。私はあけぼの園の就労B型で事業部長とサビ管を担当しています。また、法人理事という立場からは、この座談会で一緒に働く仲間と職場の将来像について遠慮なく話し合い、法人運営に生かしたいと思い、今回とても楽しみにしています。


鈴木 それでは早速、本日の本題に入りますが、先ずは当法人設立の経緯について、当時の親の会の運動に詳しい星野さんからお話しいただけますか。


星野 元々私は千葉大学教育学部附属養護学校(現:特別支援学校)の教員をしていた時期がありました。昭和53年当時、在席していた生徒の保護者の方々から、自分たちの子どもが学校を卒業した後の居場所を作りたいとの強い思いと当時の校長先生の応援もあって、親の会発足につながりました。施設建設への街頭募金やバザーの活動、そして時代背景からも子育てを母親任せにすることなく、父親が率先して障害を抱えた我が子を守っていくべきとの熱意が、10年掛けてアフターケアセンター構想の用地取得、「社会福祉法人 父の樹会」の設立につながっていきました。


鈴木 とても壮大で当時の保護者の方々の思いがひしひしと伝わってくるエピソードですね。私も入職して間もない頃に、当時の親の会の会長さんから法人化への歩みを丁寧に説明していただいたことを鮮明に覚えており、親御さんの法人への期待の大きさを感じます。


鈴木 法人設立の経緯を伺った上で、あらためて皆さんのそれぞれの職場の良さについて渡邉さんからお話しください。


渡邉 ガーデンセブンでは、全職員が利用者さんへの支援にとても一生懸命で、入所という観点からも保護者の皆さんと一緒に利用者さんへの思いを共有して支援できることです。その上で、職員間では年齢に関係なくお互いの意見を尊重し合ってコミュニケーションが取れ、人間関係が良好で、明るい職場です。


嶋田 あけぼの園の生活介護事業の職場ですが、人間関係と職場の雰囲気が良く、残業も少なく、休みも取り易いです。また、子育て中の職員には皆でフォローし、仲間同士が助け合っています。


鬼澤 父の樹園では、就労B型の食品加工科を担当しており、利用者さんとパン作りに取り組んでいます。B型の特徴からも生産活動に力を入れており、時間に追われながらも販売時間に間に合わせようと職員間はもちろんですが、利用者さんも一人ひとりが責任を持って仕事を担当して下さり、利用者さんと職員の仲がとても良いことです。


岡本 私が勤務するグループホーム父の樹は、法人内の通所事業所が近く、利用者さんの状態について連携しやすく情報共有が密にできることです。また、外部研修へ積極的に参加させていただけるので、知識を深めることはもちろんですが、他事業所との交流が増えることで私自身のスキルアップにつながっています。


荒巻 おおぞら園で働いていて感じているのは、職員間のつながりというか絆が強く、利用者さんと職員を含めて頼れる仲間がいます。私は仕事のキャリアは浅い方ですが、皆さんが言われたように同じ目標を持った頼れる仲間がたくさんいることです。


宇田川 そうですね、私が率直に感じているのは、この法人は優しい職員さんがとても多いことです。そして、利用者さん一人ひとりの思いを吸い上げて良いところを伸ばそうと努めていること、さらに長く働く職員さんが多いということで働きやすいことが要因のひとつと考えられ、私自身も働きやすいと感じています。


鈴木 皆さんから職場の良さを伺っていると「利用者さんへの思い、頼れる仲間の存在、働き易い環境」といったことが伝わってきました。次は、私たちの仕事である障害者支援に対して、どのような思いを持っている仲間と一緒に働きたか、鬼澤さんからお話しください。


鬼澤 利用者さんの活動は利用者さんが中心であることが基本だと思いますので、支援に対して仲間同士で気軽だけど真剣に相談ができて、利用者さんの笑顔のために全員が同じ方向を目指している方と一緒に働きたいと思います。


岡本 私は、利用者さんへの支援や対応方法等で悩んだ際に、お互いの意見は異なっても否定するのではく、お互いの良さを尊重できることで精神的にも安定して働くことができると思います。そして、利用者さんの生活がより良いものとなるように、職員間で切磋琢磨し合える仲間と一緒に働きたいと思います。


荒巻 ひとつの支援に対して支援者全員が悩みながらも相談しやすく、そして利用者さんのために情熱を持って一緒に取り組んでいける仲間と働きたいです。また、物事を何でも楽しくしようとポジティブな考えを持った尊敬する上司が身近にいるので目標にしています。


嶋田 私が思うのは、支援に対する向上心があって、人として素直で周りの仲間に感謝できる人と働きたいですね。私自身はまだまだ修行が足りませんが、利用者さん一人ひとりにしっかりと寄り添える支援者を目指したいです。


渡邉 ガーデンセブンは入所でもあることから、前向きに利用者さんの将来を一緒に考えて、仕事に対する熱意を持っている人と一緒に働きたいと思っています。そして、わたし自身も思いやりを持って利用者さんとの毎日を充実できるように努めています。


鈴木 皆さん一人ひとりの思いを聞いていると胸にぐっとくるものがありますね。これまでは職場の良いところだけがクローズアップされていますが、一方で職場の課題や改善点を荒巻さんからお話しください。


荒巻 おおぞら園は、正直なところ常勤の職員数が少ないので、非常勤職員が担当しない事務処理等の負担が多い様に感じることもあります。私自身のキャパシティが狭いことで、先輩職員や上司の方にご迷惑を掛けることもありますので、利用者さんへの支援を除いては効率よく仕事を進めたいと思います。


岡本 私はコミュニケーションが得意ではないので、時々、コミュ力の無さを痛感させられることがあります。特にグループホームでは、世話人さんと私とは年齢差があり、特に仕事上におけるコミュニケーションの大切さを実感させられる毎日です。


渡邉 ガーデンセブンは入所支援施設であり、利用者さんへの支援は365日24時間体制であることから、人手不足が大きな課題となっています。もちろん、今いる仲間は一生懸命に頑張っていますが、勤務シフトについては管理者も頭を悩ませているように思います。


鬼澤 私が感じているのは、利用者さんの加齢による活動力の低下です。父の樹園は生産活動が日課の中心ではありますが、年齢や体力低下に配慮した個別支援の必要性が年々上がってきています。


嶋田 私は入職3年目ですが、採用されて直ぐは仕事を覚えることが多く大変でした。しかし、先輩職員からOJTを通じて少しずつ覚えることができましたが、専門知識等の外部研修が殆ど無かったので、職場としての体制が整うと良いと思います。


星野 長いこと障害者教育及び障害福祉に携わってきましたが、先ずは利用者のQOL(生活の質)と支援職員のQOS(支援の質)の向上が重要です。そこには仕事のやりがいが詰まっていて、経済的にも精神的にも安心して働ける、働きやすい職場の構築へとつながっていると思います。法人として職員は大切な「財産」ですので、ハード面だけではなく「福祉は人なり」といわれるように、将来を担う人材育成を目指していくことが大切と感じています。


鈴木 皆さんの話しからは、各自が感じている問題意識を共有できたように思いました。続いて一人ひとりができることについて鬼澤さんからお話しください。


鬼澤 私ができることは、自らのスキルアップを図りたいと思います。特に、他法人の良いところを吸収できるように情報交換に努め、職場に生かしたいと思います。


荒巻 職員一人ひとりに担当する業務がありますが、私は小さいことでもよいので、誰も気づいていないことで、職場の役に立つようなことを見つけて取り組んでいきたいと思います。


嶋田 まずは私自身が責任を持って利用者さんに向き合うことが、この仕事の全てにつながっていくように思いますので、日々、利用者さんと真剣に関わっていきたいと思います。


岡本 人はそれぞれに得手不得手があると思います。私自身も苦手なことを理解はしていますが、なかなか改善できずに周りの職員さんに迷惑を掛けてしまうこともあります。

そんな時でも仲間に助けられていますので、得意なことでは仲間を助けて、さらに自己研鑽を積んでいきたいと思います。


渡邉 私ができることは、利用者さんと一緒に毎日を楽しく過ごせるように、思いやりを持って支援していきたいと思います。それと単純なことかもしれませんが利用者さんの健康に気をつけていきたいと思います。


宇田川 そうですね、皆さんの話を伺っていると、一人ひとりがしっかりとした考えを持っていて、純粋に素晴らしい仲間と一緒に働いているのだと改めて思いました。今後はどのような関りが持てるかは明確ではありませんが、地域にオープンな事業所運営を目指したいと思います。その中で、この広報紙も一つの手段になると思っています。


鈴木 それでは最後のトピックスとして、私たちの職場はどのような職場で在りたいのか、鬼澤さんからお話しください。


鬼澤 利用者さんへ個々の支援はもちろんですが、法人内事業所間で目指すべき目標等のビジョンを共有して、特に私のような若手の職員で法人を引っ張っていけるような活気があって明るい職場にしていきたいと思います。


嶋田 私はまだまだ力不足ですが、お互いの思いが通じ合い、阿吽の呼吸で仕事ができるような職場を目指していきたいと思います。そのためにこれからも頑張りたいと思います。


渡邉 私は多くは望みませんが、地に足を着けて利用者さんの笑顔が絶えない家庭の様に落ち着ける職場にできるよう日々頑張っていきたいと思います。


岡本 私自身が悩んで落ち込むことがあり、そんな時に信頼できる上司や同僚が近くにいてくれる環境であると良いと思います。また、心身ともに健康で務められるようにワークライフバランスの取れる職場で在ってほしいと思います。


荒巻 仕事は辛いこともありますが、各職員が安心して活躍できるように皆で支え合っていけるそんな職場であったらと思います。


星野 私からは、利用者さんと保護者を中心とした運営を基本としながら、若手職員が自分の10年後の将来像、すなわちビジョンを創造してボトムアップして物事を決めていける法人で在ってほしいと思います。


宇田川 私たちに何ができて何を求められているのかを、しっかりと議論を重ねていける職場で在りたいと思います。また、地域と連携し協働していける共生社会の一助に、法人として関われる職場で在りたいと思います。


鈴木 本日の座談会を終えて、職員一人ひとりが考えている職場のビジョンについて、障害福祉に対する熱い思いを持った仲間の存在を確認することができました。当法人には実に様々な職員層がいる中で、世代を超えて融合を図る上で重要となるのは「ビジョン(将来像)」ではないかと改めて思いました。今後の法人の未来を創っていくために、少なからず今回の座談会は方向性を示すことができた様に思います。また、どんなに社会が便利で効率化されても利用者さんへの支援は、気持ちのこもった「心と心のやり取り」こそが、障害者支援の本質ではないかと思います。そして目指すものは、利用者さんの幸せを求めることは当然のことですが、私たち支援者も一緒に幸せな人生を共に歩めるよう、今後も地道にコツコツと取り組みながら「職場のビジョンについて」さらに議論を深めていきたいと思いました。皆さん、本日は有難うございました。(終)

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